2005-05-01から1ヶ月間の記事一覧

貨幣発行自由化論

政府が独占している貨幣の発行権を民間銀行へ移管しようと言う発想である。 貨幣というのは元々国家とは無関係に発生したモノであり、これが国家主権の一部であるというのは迷信に過ぎない。 欧州連合の通貨統合は国家主義的な迷信を打破したモノであるが、…

個人情報

プライバシーに代表される「人格権」は自由権は他人の自由を制約する。

関税と保護政策

関税というのは経済活動に対する課税の内、国境(共同体の影響範囲)を越えて為されるモノを対象とした特殊なモノである。

最小国家に必要なルール

最小国家が維持すべき最低限のルールを検証する。

自己所有権

自分の身体と能力は自分の者であると言う命題。 これは自由主義経済論の根幹である。

レッセ・フェール

一般に「自由放任」と訳されているが、これがそもそもの誤解の元ではないか。 この言葉の意味するところは経済上の「自己責任」である。 計画経済はたとえ悪意はなくとも、結果的に自由な市場活動の阻害になる。

法の支配

最小国家において求められる数少ない役割は厳正中立な裁定者である。 ゲームのルールは「法」として周知徹底され、公正に運用されなければならない。 そしてルールは簡潔明瞭で専門知識を必要とせず、更に経済以外の私的な部分に抵触しない事が重要である。

郵政民営化法案の現状

民社党(社民党もですが)が審議拒否してます。 彼らは一体全体政権を執る気があるんでしょうか?

原状回復が不能な事例

要するに凶悪犯罪と言われる事件についてである。

刑罰の効用2

前回(id:tojiroh:20050524:1116937315)の続き

刑罰の効用

現行の刑罰には大きく二つの意味がある。 一つは贖罪、二つ目は更正である。 この二つが完全に機能しているなら、正当な刑に服したモノを過去の前科についてそれ以上責めることは不当である。

司法の民営化

私自身、かなりラディカルな民営化推進論者であるが、それでも政府の役割については一定の評価を与えている。 官営でなければ拙い分野というのは確かにある。 軍事については少し触れたので、今回は司法制度について考察してみたい。

開発独裁

明治維新以後の日本も社会主義国家であった。日本はある意味で最も成功した社会主義国家であったと言えるかも知れない。

共産主義と国家社会主義

共産主義は国際連携を建前としていたのに対して、国家社会主義(いわゆるファシズム)は一国主義を全面に出していた。 だがこの両者は本質的に同じモノである。

冷戦の地政学

いわゆる東西冷戦は東側社会主義陣営の敗北で幕を閉じたと言われている。だが、これは正確ではない。

社会主義

社会主義は生産手段の国有化と中央集権的な計画経済を意味していた。 だが、その後の計画経済の失敗から課税による所得の再配分と福祉国家を意味するように変化した。 だがこれはいずれにしても全体主義へと至る道であり、それが早いか遅いかの違いでしかな…

貰う側の理論

親の地位や財産は機会の平等化に際して障害となる。 その場合、持てるモノから奪うのではなく、持たざるモノへの援助という形で均衡を取る。 高等教育については、奨学金制度を充実させかかったコストを後払いにする方式が考えられる。 これは本筋ではないの…

残す側の論理

財産はあの世までは持っていけないのだから、自分の死と同時に財産が尽きるのが理想であろう。(もう少し言えば自分の葬式代は残しておくべきか) 生前譲与は扶養の延長として最大限の税制優遇を取り、一方遺産相続については課税を極大化するべき と書いた…

機会の平等

自由主義経済では貧富の差は当然に大きくなる。 だがこれは忌むべき不平等ではない。 以前の稿(三つの原理 id:tojiroh:20050427:1115042714)でも書いたが、重要なのは平等ではなく公正である。 公正さを保つためには結果ではなく機会の平等が求められる。

結果の平等

社会主義経済における平等とは結果の平等である。 だがこうした金持ち敵視政策は明確な悪平等である。

切手の話

ふと思ったのだが、郵政民営化後は切手はどうなるのだろう。 切手は実質的に補助通貨として機能していて、ネットの売買で「切手でも良いです」と言う人がいる位だが。民間企業になるとそこまでの信頼性は保てないかも知れない。 切手コレクターの方々はどう…

言い切りが多いので、どうにも舌足らずだ。

雇用兵と徴用兵

傭兵というのは最も古い職業の一つと言われるが、歴史的に見て雇用兵と徴用兵というのは交互に利用されてきた。

軍事の民営化

軍事を完全に民間委託してしまうことは国家としての職務放棄である。 しかし、国家再生の一過程で傭兵を導入することには反対しない。

個人レベルの話

力無き正義は無効であり、正義無き力は圧制である。(パスカル) 国家には法の定める所に従って武装権が認められる。 最小国家論においても軍と警察は官営として残される。 これ無くしては法の執行に際して強制力が損なわれる可能性が大きい。

国家レベルの話

国家には国民の安全を守る責務がある。 それが果たせないなら国家が存在する意味はない。

末子相続考

少子高齢化社会への対策として末子相続の復古を考えてみたい。

年金の構造的欠陥

年金は積み立て式にすべきである。 つまりある世代が払った年金はその世代で分配するのである。 そうすれば人口分布の変化は問題にならない。

人口論

現行の年金制度のもう一つの問題点は(官僚らしい)未来展望の甘さである。 制度が作られたときの「右肩上がり経済」と「ピラミッド型人口分布」を前提にしているためにそれが崩れると制度そのものが機能しない事になる。

年金制度廃止論

昨日の流れから年金についても一言。 最小国家論の立場から当然ながら公的年金には否定的である。