原状回復が不能な事例

 要するに凶悪犯罪と言われる事件についてである。
 昔、これについて某掲示板でのやり取りに加わったことがある。
 とある凶悪事件について意見を交わしていたところに、ある論者が仇討ちの法制化を提案してきたのである。
 やり取りを要約しようかと思ったのだが、分量が多すぎて断念した。
 そこで持ち上がったいくつかの提案を列記する。
1)
 仇討ちそのものに対する賛同は無し。
 裁判で刑罰が下るならそれで良く、仇討ちを持ち出す理由がない。
 不起訴になった場合、仇討ちは認められず、遺族の無念は結局晴れない。
 実際に仇討ちを希望する遺族がどれくらいいるか疑問。
 逆に仇討ちが法令化すると、これを拒否する遺族に圧力を与えないか?
 で、対案として刑の執行のボタンを複数設定し遺族にその一つを担当させる。(実際に効果があるのはその内の一つのみ)
2)
 終身刑の採用について。
 これは主に私が主張した事なのだが、無期刑の拡大運用で片が付くという意見が主流だった。
 極刑として死刑と終身刑とどちらが非人道的かという論議もあったが。
 終身刑の具体的な運用(最大のネックは費用)について、島流しという画期的なアイディアが出た。