関税と保護政策

 関税というのは経済活動に対する課税の内、国境(共同体の影響範囲)を越えて為されるモノを対象とした特殊なモノである。
 これは特に英国や日本などの島国でその流れが掴みやすいと言う理由から発達した。
 日本では中央政府(つまり江戸幕府)が貿易を独占し、これが後に”鎖国”と呼ばれるようになる。
 関税は輸入品の値段を上げるので、結果的に国内にある同種の産業を保護すると言う効果が生じる。
 だが、行き過ぎた保護はその産業を却って弱体化させる。
 日本の農業がその良い例であろう。