労働の区分

 人類には二種類ある。と言うのはよくあるネタである。
 此処では労働により糧を得るモノと他人からの搾取により生きるモノとに分けてみる。
 儒教社会では士農工商という序列になっており、最上位の”士大夫”が何も生み出さない”搾取者”であることは言うまでもないだろう。
 その次の”農”は第一次産業で、その次の”工”(=職人)が第二次産業、最後の”商”(=流通業)が第三次産業と言うことになる。
 まず問題となるのが商人を”労働者”側に入れるべきかという点である。
 商人が”搾取者”側だとすれば儒教の商業蔑視は同族嫌悪と言うことになるのだが、やはり商人は労働者側に入れるべきであろう。
 では商人は何を生産しているのか?
 彼らの作り出しているのは”不足”とそこから生じる”欲望”である。