寒暖周期と男女関係

 あらゆる生物は個体維持と種の維持という二つの目的を持っている。
 種の維持を担当するのが女性である。対して男性は個体維持のために食糧集めを担当するようになった。これは人類特有の分業であろう。
 さて、地球は地軸の揺れによって寒冷期と温暖期が交互に訪れる。この周期は北半球と南半球では当然逆になる。
 寒冷期には食糧が取りにくくなる。物資が欠乏してくると、その分配システムである階級制度が厳しくなる。家庭においても、食糧を持ち帰る家父長の権威が強くなる。
 一方、温暖期には食糧が豊富なので、階級制度の縛りが緩くなる。家父長の権威は弱まって、個人主義が発達する。
 まとめると、寒冷期には男尊女卑が進み、温暖期には女性の力が強くなる。