嫉妬心

人は、心中に巣くう嫉妬心によって、誉めるよりけなすほうも好むものである。

共和国において、一市民が権力を駆使して国のためになる事業を行おうと思ったら、まずはじめに人々の嫉妬心をおさえこむことを考えねばならない。

 嫉妬心を押さえ込む方策としてマキャベリは二つ挙げている。
 一つは嫉妬を忘れるような危機感を持たせること、もう一つは嫉妬心を持つ人々が擁立しつしそうな人物を取り除くことである。
 先の総選挙で小泉自民党が取った手法はこのマキャベリズムに合致している。
 だが「小さな政府」をつくるに当たって最大の障害となるのが嫉妬心である。