国防と外交

 戦争は血の流れる外交であり、外交は血の流れない戦争である。
 つまり、軍隊は外交の道具である。だが、日本はこの重要な切り札を封印した状態である。
 あらゆる政府機構を民営化していくに際して、外交分野は最後まで残るだろう。と言うより、国家が存在する限り、外務省の機能は残らざるを得ない。
 最小国家においては内部の治安維持を担当する内務省と、外部との折衝を司る外務省の二局に集約されると思う。
 軍隊はこの内の外務省に統合されるべきであろう。
 この統合は今すぐにでも良いくらいである。