アナウンス効果

 マスコミの調査によると自公連立与党の優勢が伝えられている。
 しかし、投票までまだ一週間もあり、情勢は余談を許さない。
 選挙前の調査で一方的な優勢が伝えられると、優勢な側を応援していた有権者が投票行動を手控えてしまい結果として逆転することがある。
 アナウンス効果の中でもアンダードッグ効果と呼ばれるらしい。
 日本人に多い判官贔屓と言うヤツである。(今やっている大河ドラマがまさにそれである)
 これとは逆に勝ちそうな側に投票が偏ってしまうモノをバンドワゴン効果という。
 これもまあ如何にもという感じがする。
 ただ、いずれにしても与党側の優位は動きそうにない。
 個人的な興味としては「大きな政府」型政権である共産党国民新党がどの程度の勢力を保持するかが気になる。
 民主党とは本音は「小さな政府」だが、支持基盤への気遣いもあって「大きな政府」路線を完全には捨てていない。
 今度の選挙で負けて右派と左派に分裂してすっきりさせて欲しい。
 民主党右派が自民党に合流し、(中道の公明党が政権から分離する)左派が国民新党を(ついでに社民党の残骸も)吸収すれば政界再編の第一歩となるだろう。