民主党の自爆

 郵政政局を作り出したのは自民党造反議員ではなく、政策論争を放棄した民主党である。
 民主党は元々郵政民営化に賛成だったはずである。
 それが小泉政権郵政民営化を推し進める中で郵政族議員の抵抗が強まると、これに便乗する形で法案の廃案を主張した。
 結果、法案は参議院で否決され一気に解散総選挙へと突入した。
 造反議員は「解散は無い」と高をくくって墓穴を掘りつつある。彼らの中には惜しい人材もいるが、この読みの浅さを思うと仕方が無いだろう。
 対して民主党は解散を想定していた筈なのだが、自民党の内紛に注目が集まったためにすっかり埋没している。
 決戦まであと一ヶ月有る。民主党の巻き返しは有るのだろうか?
 二大政党制を望む立場から言えば、民主党にはもう少し健闘して欲しいのだが…。