明治日本

 最後の一人は吉田茂です。
 実は良く知らないのだが、戦後から一人挙げるとしたらやはり彼を外すわけには行かないかと。
 ちなみに時点は田中角栄でした。
 そこで前置きとして明治から大戦までを簡単に総括する。
 明治日本の課題が徳川時代に積み残した宿題の精算であった様に、戦後日本の課題は明治日本の失敗の後始末であった。
 よって、明治日本はどこをしくじったのかと言うのがまず問題になる。
 明治日本の目的は西欧列強に追いつくことであった。
 それは日露戦争の判定勝利によってほぼ達成されたと言って良い。
 しかしながら、その後の具体的な政治目標が立たないまま迷走したのが問題であった。
 大国の仲間入りを果たしたとはいえ世界はまだ帝国主義、言い換えれば白人至上主義が覆っていた。
 で有るならば、日本の目的はそれを覆すことであっただろう。
 日本は国際連盟創設の際に、「人種差別撤廃」を提案し退けられている。
 これこそが日本の進むべき道であった。
 大東亜戦争は結果的にアジア同胞の開放に繋がった。
 これを初めからの戦争目的に掲げていれば日本は真の勝利国になっていたであろう。
 残念ながら戦後の日本は敗戦のショックから名誉あるを得ることに及び腰になっている様に思える。