2006-03-27 ドイツ(5) 社会私論 ボヘミア王を巡る戦いはあっさりと終わった。新教側の足並みが揃わなかった所為である。 これで終われば”30年戦争”には成らない。敵は外部からやってきた。 まず、デンマーク。次いでスウェーデンがドイツの新教諸侯を支援すると言う名目で攻め込んでくる。 対して旧教側の切り札はボヘミア出身の傭兵隊長ヴァレンシュタインである。 彼はボヘミア叛乱に際して旧教側に味方し、粛正された新教諸侯の領地を買いあさって大名にのし上がっていた。 もし戦争がこれで終わっていれば彼の名は歴史に残らなかっただろう。