搾取の区分

 ここで言う搾取とは生産に直接的に寄与しないと言う意味である。
 搾取者を養うのは生産余剰と言うことになる。彼らが存在できると言うことは社会のゆとりを表してもいる。
 第一区分としては公僕と呼ばれる集団がある。生産には寄与しないが、生産システムの維持管理に一定の役割を担う。
 第二区分は文化人とでも呼べばいいだろうか。作家や漫画家、プロスポーツ選手、宗教家などがこれに含まれる。
 そして第三区分として本当に何もしていない集団もである。働かなくでも喰えると言うのは結構な身分であり、そう言う人間はいつの時代にも程度の差はあれ存在したのである。
 しかしながらもっと最悪の集団が存在する。第四区分として社会から不当に利益を得ている連中をまとめる。彼らの中には常習の犯罪者の他、被差別者という美名の元に社会そのものに寄生している一団が居る。何もしない第三区分と違い、彼らは自己の利権を守るために懸命に働く。