サリカ法

 西洋には普通に女王が存在するが、一方で女性の継承が認められなかった例も多い。
 サリカ法というのはフランク人のサリー支族が定めたモノで、この中に女性の土地相続を認めないと言う一項がある。これが後に女性の王位継承者を閉め出す口実に使われたのである。
 ヨーロッパでは王侯貴族が国境を越えて通婚する為に、他国の王が女系を理由に相続を主張して戦争に発展する例もあり、これを予め封じておくのは経験から生まれた知恵なのであろう。