官尊民卑=お上と公僕

 東アジアの儒教文化圏には官尊民卑の思想が深く根付いている。
 日本は儒教文化の中核たる科挙制度こそ取り入れなかったが、この感情だけは広まった。これは支配階級にとって都合のいい部分だからである。
 明治維新によって封建社会は破壊されたが、中央集権化の流れにあって官尊民卑の風潮だけは却って強くなった。
 真の公務員改革とは公務員の数を減らすことではない。彼らのお上意識を改めさせ、正しく公僕としての意識を抱かせる事である。