戦争による人口淘汰

 戦争の効用論で戦争の人口淘汰機能を取り上げた。だがこれは疫病や災害などと言った他の淘汰機能とは決定的な違いがある。
 疫病や災害では主に弱者が被害を受けるのに対して、戦争のみが若くて健康な男子が集中的に失われることになる。
 これは実は因果が逆なのである。
 歴史人口学に拠れば、若者の人口比率が高いほど戦争を起こしやすいのだという。
 これを考えると少子高齢化社会への移行が世界平和への近道なのかも知れない。