藤原不比等

 日本の政体の根幹を作った人物。
 藤というのはツタ植物である。
 藤原氏のやり口この名前に象徴されている。
 権威を天皇家に残し、その外戚として実権力を取ると言う手法はその後の日本史上の権力者達に継承された。
 普通はあそこまでの力の集中が有ればトップに立とうとするモノである。
 いや彼の子孫の中には実際にそれを試みた者(仲麻呂=惠美押勝)も居たが結局成功しなかった。 
 惠美押勝の乱から道鏡の簒奪未遂(これは多分に称徳女帝が主導したモノであろうが)までの流れは天皇家万世一系の最大の危機であっただろう。