二大政党制のシステム
完全な自由経済社会では、貧富の差は必然的に拡大する。
よって「小さな政府」派が政権にあるときは資本主義経済の原理に経済格差が広がる。
収入が正規分布を描くとすれば、上下の幅が大きいほど平均値より高い収入を得るモノは少数派になる。
従って民主政体の元では、貧富の差が大きくなるとこれを是正しようとする動きが活発になり、政権交代により「大きな政府」派政権が誕生する。
この時、社会全体の平等性は高まるが、経済成長は鈍化する。
そして再び経済の自由化が叫ばれる事になる。
適正な民主政体ではこうした二大政党制が健全に機能する筈である。
政権交代の存在しない社会とは安定した社会ではなく、停滞した社会である。