2005-06-21 封建論2 社会私論 半ばブックレビューです。 戦国時代の農民達は喰うために戦に出ていた。 戦に出れば濫妨狼藉(ハッキリ言えば略奪)によって食い扶持が稼げると言う。 兵農分離というのは、農民の側から見て、戦に出なくても喰える事を意味する。 秀吉は国内的には戦を無くしたが、そのツケを海外に求めざるを得なかった。 そしてその後を受けた徳川幕府は、二度の大戦(関ヶ原、大坂の陣)の残党狩りと称して浪人弾圧を行った。 行き場に困った浪人達は働き口を求めて海外へ飛び出してゆく。 日本人町というのは戦乱の時代から泰平の時代への転換期に生じたあだ花だったのだろう。