功利主義的外交策

 外交に感情を持ち込んではいけない。
 日本ほどの大国になれば、嫌いだからと言って付き合わないと言うわけには行かないのである。
 逆説的だが、小国ほど場当たり的な対応が可能になる。
 国際的な影響力が小さいので、直接的な利害関係国さえ押さえておけば良い。
 対して大国は長期的な視野に立って外交政策を考える必要がある。
 重要なのは、日本と付き合うと得だと信じさせること。逆に敵に回すと損であると知らしめることでもある。
 反日国に対して甘い顔を見せてはいけない。
 この辺の利害計算は露骨すぎて困ることはない。
 問題なのは相手に不用意な誤解を与えることである。