国境線について

 宇宙から地球を見れば国境線は見えないと言う。
 しかし国境線というのは父祖の血によって描かれていると言う点も忘れては成らない。
 国境線と言う概念が生まれて以降、これを動かす唯一の手段は戦争であった。
 国境というのは国民(=利益を共有する地縁血縁集団)の安全な経済活動を保証する生命線なのである。
 そして国家とは国民の安全と権益を保全する為にこそ存在する。
 国家が無くなれば戦争が無くなるのではない。戦争が無くなったとき初めて国家も不要になるのである。