イギリス

 百年戦争の敗北によりイギリスは大陸にあった領土を失った。これによりイギリスは海洋国家としての新たなる道を歩むことになるのだが、イギリスの台頭まではまだ紆余曲折がある。
 それにしても、1453年というのはヨーロッパ史に置ける大転換点、中世の終わりの始まりであった。東ではコンスタンチノープルオスマン帝国の手に落ち、西では英仏百年戦争終結している。
 外征の失敗は政権の威信低下に繋がる。イギリスはバラ戦争と呼ばれる内乱期に突入する。
 これは豊臣政権の末期から徳川幕府成立に至る過程に良く似ている。
 島嶼国家は海が有効な防護壁になるので、敵を上陸させない限りは容易に滅びない。その為、逆に一度守りにはいると動きが鈍い。よって、イギリスはしばらくの間*1ヨーロッパ史の表舞台から姿を消す。

*1:日本の「鎖国」ほどではないが。日本の場合、大陸が清朝の成立で安定期に入った事もある。