嫡出子と庶子

 少子化問題を解決したいのなら最大の切り札は一夫多妻制を認めることだと思う。但し、少子化は環境問題に対する一つの社会的適応でもあるので、この二つはトレードオフ関係にある。
 さて、本題である。
 婚姻制度は宗教的的背景に影響を受ける。具体的に言えば一夫一婦制はキリスト教の倫理観が影響している様に思う。対して儒教圏では”女の腹は借り物”と言う発想であり、嫡出と庶出の差をあまり気にしない。イスラムとも成れば一夫多妻が公然と認められる。
 以前もちょっと書いたが、秀吉は重婚を認めないと言う理由でキリスト教への改宗を拒んだが、これがイスラムなら喜んで受け入れたのではないか?
 さて、庶子の相続を認めなかったキリスト教圏では女子相続が容認された。逆に庶子を気にしなかった東洋では男子相続が原則となっている様である。これは文化の違いとしか言いようがない。
 女性の立場から見れば、どちらが好ましいのだろうか。