すべてが労働者で構成される社会は一見理想的に見える。
かつての共産主義はそれを目指したモノであるが、そんな社会は実現しない。それは人がそれぞれに利己主義だからである。
誰もが最小限の労働で最大限の利得を得ようとすれば、社会全体の生産力は小さくなる。
要点の一つは搾取の構造を単純化することである。
単純化する事により、搾取者が不正を働きにくくなり、また監視しやすくなる。
もう一つが社会システムの分散管理方式である。
権限が一カ所に集中すると不正が起こりやすいし、またシステムの硬直化も発生しやすい。
分散管理では一カ所が破壊されても容易に補完でき、全体の機能が損なわれずに済む。