残務整理としての奥州戦線

 戦国は小田原陣で、幕末は上野戦争でほぼ終結している。後の奥州戦線は明らかに無駄な戦い、良く言っても残務整理にすぎない。
 この原因は距離に起因する情報格差にある。
 政治文化の中心から遠く離れた奥州の地は、独立割拠を企図するのなら距離が有利に働くが、天下を狙うと成ればあまりに不利である。
 ”遅れてきた”伊達政宗の優位は統一の遅れていた奥州に生まれたことであり、劣位はその奥州を纏め上げたときには既に天下の大勢が決まっていたことである。
 次回*1伊達政宗の天下取りの可能性について検証してみたい。

*1:時期は未定。