陰謀論

 陰謀とは達成されるべき目標、およびその為の手段を相手に知らせないことである。
 故に、政治とは多かれ少なかれ陰謀的であり、それ自体が称賛や非難の対象とは成らない。
 陰謀を非難するモノは、単にその結果が自己の不利益を生じていることに不満を漏らしているに過ぎない。
 非難されるべきは目標が反道徳的で、かつその手段も反道徳的である場合のみである。
 道徳に適う手段を用いている限り、その結果について非難される筋合いではない。また、政治に於いてはその目的は社会的な利益を生じるので有ればいかなる手段も正当化される。