地震雲

 地震雲というモノがあるらしい。
 この稿は地震雲の真偽を考察するモノではなく、これを素材として科学的思考について考える。
以下に地震雲についての科学的検証ポイントを上げる。

  • 地震雲は誰でも観測出来るのか?

 科学の基本は再現性である。
 観測に特殊な才能を必要とせず、知識と経験さえ有れば誰でも可能でなければならない。

 要するに、地震地震雲との間に明確な相関性がなければならない。 
 予知のためには前段のみが成立すればよい。しかし、科学的であるためには地震の前触れとして必ず地震雲の観測が為される必要がある。
 地震が起きた後で、「ではあの雲が予兆だったのだ」などと言っても駄目である。

  • 地震雲はどのような発生メカニズムを持つのか? それが地震の発生メカニズムとどのように結びつくのか?

 第一項にも関連するが、普通の雲と地震雲とが明確に区別できなければならない。
 地震雲地震の予兆であるならば、両者を結びつける何らかの因果関係が存在する筈である。
 地震雲地震との間に相関関係が認められるなら、地震雲地震を起こす原因で無い以上、地震を起こすメカニズムの中に地震雲を発生されるメカニズムも含まれるはずである。