君主国の戦争と民主国の戦争

 引き続き、戦争はいつから悪になったのだろう。
 君主国では戦争は君主の私事であり、その損益はすべて君主が被る事になる。
 君主にとっては軍隊も財産の一部なので、あまりに損害が大きいと思えば適当なところで妥協するだろう。
 従って君主国同士の戦争はどこかゲーム的な感覚が付きまとう。
 一方、民主国では戦争は民衆の同意が必要であり、始めるのも止めるのも容易ではない。
 民主国では戦争の損益は民衆が受けるのである。