選挙制度の矛盾

 いかなる選挙制度を構築しようとも、得票率と議席数が完全を比例させることは不可能である。
 アメリカ大統領選挙のように、勝ったモノがその州の選挙人割り当てをすべて獲得するような制度だと、大きな州での接戦が選挙結果全体に決定的な影響をもたらす事もある。
 比例代表制は死に評が無くなり得票率と議席数がほぼ比例するが、議席数の配分にパラドックスが生じる。
 小選挙区制、一つの選挙区から一人の議員が選ばれる制度、では各都道府県への「議員割り当て」を人口比で算出している。この配分方法には比例代表制と同様の方式が用いられる。
 詳細は省くが、議員定数の増加により議員配分を改定しようとすると、定数配分が減ってしまう選挙区が発生する事がごく希にある。
 これを最初に発見されたアラバマ州の例にちなんでアラバマ・パラドクスと呼ばれる。