三つの原理

 第一に公正。
 私が国家を否定しない最大の理由は公正を維持する役割を国家に期待するからに他なりません。
 その為の武力保持。内に対しては警察、外に対しては軍隊と言うことになります。
 第二が道理。
 誰がやっても儲かる仕事というのは恐らく犯罪です。
 法律は命令形ではなくすべて禁止型記述されるべきです。
 法律を作るモノと、守らせるモノ(執行するモノでは無い点が重要です)は当然別組織です。
 第三に互助。
 市場原理は非情ですから、勝敗が時の運に左右される限り必然的に勝ち組と負け組とに分かれることになります。
 この原理における国家の役割は勝ち組を引きずり降ろす事ではなく、運悪く失敗した人間に対して最低限の再起の機会を与えることです。