法難の病理

 仏教に於いて教理を広める上で受ける迫害をこう呼ぶ。
 真理を説くモノが煙たがられ敬遠される傾向があるのは確かだが、迫害されているから真理を語っているとは限らない。
 特に自分が絶対に正しいと信じている時には、周囲から批判されるほど視野狭窄に陥って信念を強めてしまう。
 明らかに間違っている説を蕩々と唱えている人を見かけたら、無理に論破しようと思わず、反面教師として暖かく見守ることにしている。